頭痛を鎮痛剤に頼らずにおさめる方法
日本人の4人に1人は頭痛もち、慢性的な頭痛の患者は全国に3000万人もいると言われています。

私自身もそうでしたが、頭痛がひどいと何をするのも憂鬱になってしまい
鎮痛剤が手放せないという方も多いのではないでしょうか。
大切な予定の前に頭痛が治まってくれるのはありがたいのですが、鎮痛剤には眠気の副作用があったり、
飲み慣れてしまうと量を増やさないと効果が出にくくなったり、という懸念点もあります。

そこで、安心して使用できるリラックス系のハーブ・アロマオイルを3つの頭痛タイプに合わせてご紹介します。
精神的なものが原因なのか、長時間の不自然な姿勢が原因なのか、ぜひ考えながら参考にしてみてください。
不安、高血圧からくる頭痛に ・・・ リンデンのハーブティー

リンデンは高さ30メートル以上もある、ドイツやフランスを代表する樹木。
シューベルトの子守唄にも登場し、疲れた旅人を癒してくれる存在です。
リンデンに含まれる成分や甘い香りは、私たちの神経をリラックスさせ、
気が張った状態を鎮めてくれることが分かっています。
また、発汗・利尿作用もあるので、高血圧からくる頭痛にもおすすめです。
高血圧の方は、体内の水分量が増えることで、体内を循環する血流量が増えていると考えられるので
余分なお水を排出してあげることが大切になります。
リンデンは作用も穏やかなので子どもからお年寄りまで安心して使うことができます。
神経や目の使いすぎによる頭痛に ・・・ ペパーミント(薄荷)の精油

古代エジプトやギリシア・ローマ時代から親しまれてきたペーパーミント。
みなさんご存知のとおり、スッキリと爽やかな香りが特徴ですが、
この香りの元となっているエルメントールという成分には、筋肉を緩める作用があります。
長時間のデスクワークによるうつむき姿勢などを続けると、首筋から肩にかけての筋肉が収縮し、
血流が悪くなります。
すると今度は乳酸などの老廃物がたまり、周囲の神経を刺激し、締め付けられるような痛みを起こすのです。
よくヘルメットをかぶったような痛みだと言われますね。
精油を指先に1~2滴とり、こめかみを中心に頭皮マッサージをすればすっきりします。
(刺激が強いので肌が弱い方はパッチテストを行ってからにしましょう)
*他・・・レモンバームのハーブティー
精神的な緊張を伴う激しい頭痛に ・・・ パッションフラワーのハーブティー

見た目にも生命力溢れるパッションフラワー。
見かけとは違って、作用は穏やかなので子どもからお年寄りまで安心して使える
「植物性の精神安定剤」と言われています。
中枢性の鎮静、鎮痙作用があるので、精神の過度な緊張や精神不安が原因の頭痛に使われます。
また、少し草っぽく飲みづらいかもしれないので、冷えからくる頭痛におすすめなジャーマンカモミールティーとのブレンドもおすすめです。
眠くなることもあるので、できれば夕方から夜に飲むのが良いでしょう。
ハーブティーを飲むときには、香りも楽しみながら深呼吸もしてみてください。
呼吸が浅くなると脳の酸素が不足してしまい、血管が拡張します。
これによって頭痛が増すという悪循環が起きるのを防ぎましょう!